021

ここにいる間ずっと本音をいえていない ずっと気を張って笑うこともない でもふと考える ここにいなくてもそうだったじゃないか 誰にも本音はいえてなかった

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ふとした瞬間に全部あきらめたくなるときがある がんばることもかなしむことも こうかいすることもみらいをそうぞうすることも かんがえることもしゃべることも ぜんぶあきらめたい いきていることもあきらめたい

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珈琲は嗜好品だほどよい苦味が心地いい でも今の自分にとって珈琲の黒は闇だ その闇に吸い込まれてその闇に溺れていった

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何もしなくても夜が来る 何もしなくても朝が来る 自分とは関係なく世界は動いている 自分って一体なんなのか自分の意味を見出せない自分の存在を守れない

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自分は今一体何を望んでいるのだろう 早くここを出て自分で償っていきたいとそう思っている でもずっとここにいて守られた場所にいたい気持ちもある どっちを望んでいるのだろう 本当はちゃんとわかってる もう変わらなきゃってここが変わりどきなんだって 逃げちゃダメなんだって

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泣くのを我慢すると頭が痛くなるんだな 我慢した涙が頭の中であふれて 脳が溺れているようだ 涙を流せない代わりに頭の中を涙でいっぱいにする そして頭が痛くなる ああこれが泣くっていうことか

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過去の出来事だったのか夢の出来事だったのか一瞬わからなくなるときがある ふと頭をよぎる断片的なイメージ それは現実だったのだろうかそれは夢だったのだろうかどっちなのだろう

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たったひとつの夢だけでここまで気持ちが変わるのか そんな大事な夢を見ることができた 夢ひとつでこんなに気持ちが変わるとは思わなかった もう夢にすがるしかないのだろうか それともこれからいいことでもあるのだろうか 夢に期待してしまっていいのだろうか ああまた夢をみたい ああ早く夢をみたい ああずっと夢をみていたい

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全てが終わってしまった 身勝手な話だけどやっと重圧から解放された そう思ってしまった 今までの全てを裏切ってもう二度と戻ることはできない そうして全てのものを犠牲にして新しい人生を手に入れた でもそこまでする必要があったのだろうか もっと別の方法があったんじゃないだろうか そんな想いが消えてくれない

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もしかしたら明日ここを出られる そんなことになってしまった どうしてだろうかやっぱり怖い あんなにも外に出たかったのに自分で償いたいとか言ってたのに 外に出るのが怖くなった 結局は出られなかったけど 安堵してしまった 外に出たい気持ちに嘘はないのにいざ目の前に自由の可能性が広がると急に怖くなってしまった ここに慣れすぎてしまったのだろうかまた逃げてしまいたくなったのだろうか 情けない本当に情けない […]