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曇り硝子の空

いつの間にか
つめたいご飯に慣れていた

いつの間にか
ひとりのご飯に慣れていた

最初はあんなに悲しかったのに
今は何も感じない

慣れとはこういうものなのか

きっと
こうやっていろいろなことに
慣れていくのだろう

毎回悲しむのも辛いけど
これはこれで辛い

大切なものを失ってしまったようで
少し怖い

慣れは怖い