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曇り硝子の空

空があることの
ありがたさを知った

ここには
曇り硝子の窓がある

そこから
空を感じられる

朝がきた
夜がきた

それだけなんだけど
ちゃんとわかる

時計だけでは
そのうちわからなくなるだろう

朝がきたのか
夜がきたのか

ただ時間が過ぎていくだけで
何も感じなくなってしまう

1日の区切りがわからずに
何も感じなくなってしまう

空は光だ