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曇り硝子の空

心と身体は別々

身体はだんだん
ここに慣れてくる

生活リズムに適応して
むしろ
健康的になってきている

でも心はどうだろう

どんどんむしばまれていく
どんどんすさんでいく
どんどんくずれていく

それがわかってしまう

気を抜いたら
どこまでも落ちていきそうだ

何かにすがりついていないと
取り返しのつかないことになる

でも
一体に何にすがればいいのか

何も見えない
たった一筋の光が
見えない