002

曇り硝子の空

馬鹿だった

ここに入って
自由がなくて
何もできなくなった

考える時間はたくさんあるのに
今を考えていなかった

自分以外のことを
考えていなかった
いや、考えようとしていなかったんだ

現実から逃げた
自分が耐えきれなくなってしまうから